今回は、一条工務店の家の高断熱・高気密に欠かせない窓についてです。
結露や断熱、UVカットなどスマートな暮らしには欠かせない高性能な窓について、私の勘違いを含めた体験談を紹介したいと思います。

防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ
一条工務店の高性能な家を支えているのは外壁だけでなく、窓もそのの一つです。

ツインではなく、トリプルなんです
営業さんから窓の説明をされた時、驚いた記憶があります。
詳しくは、公式サイトやパンフレットをご確認ください↓
主な特徴
断熱性能
高気密・高断熱には必要不可欠な部分です。
外壁だけでなく、窓も高性能でないとエネルギー効率は悪くなってしまいます。
遮音性能
実際に住んでみると、外の雑音は聞こえにくいです。
遮音性能で良かったのは、隣家の趣味が車のようで、ちょっと排気音が大きいです。そのため、うるさく感じることがあるんですが、騒音レベルは低く抑えられていると思います。
隣家とは巧く付き合っていく必要があります…
紫外線カット
紫外線カットはもう当たり前な気がしており、日焼けしたくない私にとってはマストでした。
強化ガラス
窓が丈夫なため、我が家には窓シャッターを付けませんでした。
まわりの家を見ていると、窓シャッターをつけている家が多く、シャッターの上げ下げを毎日しているのをよく見るのですが、実家が近い妻は、

雨戸を閉めるのは年に数回もなかった
と、実家のシャッターの上げ下げは台風が来る時くらいだったようで、雨戸のイメージを強く持っており、頻繁に使うものではないと言っていました。
最近はそんなイメージではないのかも知れません 笑
シャッターをすると光が入ってこないので閉塞感を感じることや、上げ下げは電動で耐用年数は10~15年らしいので、余計なメンテナンスは増やしたくないですね。
おかげで、ハニカムシェードをしていても光は入るため、朝は明るいです。

ある朝の体験
ある朝、寝室のハニカムシェードを開けると、日差しとともに熱気がぼわっと肌に伝わってきました。

えっ、断熱の窓だよな?!
と思い、窓のガラスを触ってみると熱い。(後日、確認してもらうと50℃くらいでした)
最初は、窓の不具合と思い、アフターメンテナンスで現場監督さんに相談し、メーカーに問い合わせてもらったところ、標準仕様だったそうです。
メーカーの取扱説明書には
Low-Eガラスは太陽からの日射熱を吸収します。夏の暑い時期には、Low-Eガラスの表面温度が45~50℃程度まで上昇し、熱くなることがあります。
注意書きの部分に書かれおり、不具合ではないことが明らかになりました。
私の断熱のイメージは『熱くならない』と思っていましたが、勘違いなのか!?知らなかったと言ってもいいかもしれません。

Low-Eガラスの注意点
一条の防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシに限らず、一般的なLow-Eガラスにおいて、私のように完全に断熱の窓なんだと勘違いしている方に注意点です。
以下、やり取りした内容をまとめました↓
仕様上起こりうる症状で、不具合ではありません。
複層Low-Eガラスの構成上、ガラスに熱を吸収してしまう為、熱を与えられ続けると、ガラスの温度は外気温より高くなり得ます。
位置関係の違いだけで、室温や風、放射冷却等の影響の受け方が違い、瞬間的に見ると0.1℃程度の差だとしても、それが数時間にも渡り、熱の影響を受け続ける事で何十度も差が出る事があります。
無風の時など、ガラスの温度を下げる要因が少なければ、さらに温度が上がる可能性もあります。
ガラスメーカーのAGCでも複層ガラスの注意点として添付のような資料が作成されており、ガラスの断熱性を高める一方でガラス自体が高温になることは現状避けられません。
https://www.asahiglassplaza.net/gp-pro/knowledge/vol9.html
対策
Low-Eガラスは高気密・高断熱な家には欠かせないものなんですが、窓だけでは効果は十分に発揮されないようなので、ハニカムシェードと一緒に使うことが効果的なのではないかと思いました。
太陽からの熱(日射熱)の大部分はカットされるものの、時間とともに熱は蓄積されて、どんどん温度が上がってしまいます。
よって、日当たりのいい窓ほど熱の蓄積を防ぐことはできないようです。
夏場は特に、日の当たる窓はハニカムシェードで窓に蓄積される熱を室内の空気と触れないように、閉めておいたほうが室温の上昇を抑えることができ、光熱費が削減できると思います。
または、外からの日光を遮るようなシェードを屋外に設置することは有効な対策だと思いました。
ハニカムシェードについては、こちらも参考にしてください↓

まとめ
これから夏に向けて、どんどん暑くなっていき、冷房が欠かせない時期になります。
省エネで快適な生活を送ろうとすると、日光の当たる窓はできるだけ、ハニカムシェードを閉めたほうが室温の上昇を抑えることができ、室内環境は良くなると思います。
日当たりのいい窓をハニカムシェードで閉め切ってしまうのはもったいないと感じるかもしれませんので、その他に考えられる対策としては、シェードなどを設置して窓に日光が当たらないようにすると、温度上昇は抑えられると思います。
私のようにLow-Eガラスについて勘違いしていた方には、朝起きて、窓が熱くなっていてもびっくりすることは防げたかなと思います。
参考になれば幸いです。