引越しまでの間に我が家でやっておきたいこと第二弾は、『全館空調+床冷房(全館さらぽか空調)の消費電力』の測定です。
引越しするまでは無人の我が家なので、消費電力の計算がしやすく、データ取りには絶好の機会です。
実際の家で測定する機会はなかなかないと思うので、参考にしてください。
全館空調+床冷房『全館さらぽか空調』
全館空調+床冷房『全館さらぽか空調』について
夏場は、冷水で建物の温度を下げ、天井サーキュレーターで部屋の空気を循環させます。
家の大きさによって床下に張り巡らされるチューブの長さも変わってくるので、消費電力量は家の大きさに比例して多くなると思います。
風呂場の下まで張り巡らされているので、お風呂に入れば温められてしまいそうです。
測定条件
太陽光パネルの売電量を測定した条件と同様です。
家の状況は、引越し前で家具・家電はなく、人の出入りもほとんどない状態です。
外構などでたまに家に行きましたが、長居することはありませんでした。
引き渡しの時から物は増えていません。
生活するには非現実的な設定になっています。
引き渡し前に、全館空調と床冷房の設定をしてくれていたので、立ち上げにかかる電力は入っていません。
エコキュートの深夜の湯沸しはOFFにしているので、深夜の湯沸しにかかる消費電力はありません。
測定結果
『一条アプリ』と『電力会社の電気使用量』を使って18日間で得られたデータをグラフにしました。
18日間の測定データ
18日間の消費電力量に最高気温および最低気温を入れました。
グラフを見ると、気温の上下と連動するように消費電力も上下しています。
気温が下がっていく時期なので、冷やすために電力を消費することが少なくなっていったと思います。
床冷房の設定温度は24℃なので、外気温との差は小さいので床暖房に比べると消費電力は少なそうです。
床冷房をOFFにして全館空調の消費電力を測定
16~18日目は、床冷房の設定をOFFにしました。
床冷房のない場合の消費電力になっています。
その結果、全館空調を使用した我が家の1日あたり消費電力は約4~5kWhであることがわかりました。(その他消費電力を含めています)
電気料金で考えると、昼間は太陽光発電でまかなえ、夜間は電力料金が安いので、さほど高くならない計算です。
よって、『床冷房の消費電力量=1日の電気消費量 ー 全館空調(約4~5kWh)』となりそうです。
外気温と電力消費量のグラフ
18日間のデータを気温と消費電力量のグラフにまとめました。
傾向としては、気温と消費電力量には比例関係がありそうなことがわかりました。
床冷房の設定温度は24℃なので、外気温との差はあまりない日は消費電力が少なく、猛暑の日は消費電力は多くなることがわかりました。
床冷房の消費電力量は、ざっくり計算すると設定温度に対して最高気温差が1℃あると消費電力量は1kWh増えるような計算になりました。
一条工務店のような高気密高断熱の家でなければ、外気温や直射日光ですぐに家は暖められてしまい、消費電力はより多く必要になっていると思います。
また、冬の時期の床暖房と比べると、外気温との温度差は小さいので消費電力は少なそうです。
このグラフから推測すると床暖房の時期は、気温が低くなるほど消費電力が増えることが予想されるので、グラフの傾きは逆になると思います。
床暖房のデータも合わせるとおもしろいグラフになりそうです。
まとめ
我が家の全館空調+床冷房『全館さらぽか空調』の消費電力を測定してみました。
住み始めると消費電力は増えるので、今後、どれだけ全館空調+床冷房(床暖房)の消費電力量が増えるかわからなくなりますが、今回のデータ取りでおおよその消費電力量がわかりました。
引っ越すまでは無人の家なので、もったいないと考えられますが、営業さんからは全館空調+床冷房(全館さらぽか空調)のスイッチを入り切りするよりも、24時間つけっぱなしの方が消費電力量は少ないそうです。
データを見て思ったのは、高気密高断熱の家と太陽光発電の相性の良さです。
気温が上がる日中は太陽光発電でまかない、夜は電気料金が安いので電気代は安く済みます。
さらに、高気密高断熱の家で無駄なく電力を消費できるので省エネに繋がります。
効率の良いスマートな家と改めて思いました。